ホーム桃太郎トマトの作り方
 
トマトが「完熟トマト」と呼ばれたり、「桃太郎」の名前で店先に並ぶようになって
10年になる。今では、日本中で作られているトマトの80%以上が「桃太郎」である。
しかし、桃太郎は栽培技術を要する品種であるため、自家菜園ではなかなか上手に
作ることができない。「ホーム桃太郎」は、自家菜園でも手軽に栽培できる
作りやすい完熟品種で、特にその着果性の良さと耐病性が特長である。

1.苗は購入苗                  
 苗半作と言われるように、苗作りの善し悪しで着果数や果形が変わるのがトマトだが、
「ホーム桃太郎」は花数が多く、変形果が出にくい品種なので、自分で育苗しなくても
購入苗をそのまま植えて、上手に作ることができる。

2.元肥
 本葉4〜5枚の若苗で定植するので、元肥の量を少なくする。
1平方メートル当たり堆肥1.5kg、石灰80〜100g、化成肥料はチッソ成分量で10gほど施す。

3.ホルモン処理は不要?
 「ホーム桃太郎」はホルモン処理をしなくても、花を軽く振動させるだけで十分着果する。
1花房のうち3花が開花したころ、軽く花梗に手の指を当てて、振動させてやれば良い。
気温が低い春先には、1花房4〜5花咲きのころ、もう1度同じように振動させてやる。

4.追肥
 追肥と潅水を本格的に始めるのは、3段花房の開花期からでよい。
株元から20cmくらい離して、化成肥料ひと握りを3〜4株に分けて施すと、適量になる。
その後は10日〜14日おきに同じ量を追肥し、摘芯以降は追肥をやめる。
6段で摘芯する湯合、追肥の回数は3〜4回になる。

5.芽かきと摘芯
 「ホーム桃太郎」は草丈がやや高いので、5〜6段で摘芯する方が管理が楽になり、
大玉の果実が収穫できる。6段花房が咲いたら、花房の上に本葉2〜3枚を残して摘芯する。
側枝はできるだけ小さいうちに取る方が、傷口が小さくなり、軟腐病などによる病害の被害を
少なくすることができる。

6.果実
 「ホーム桃太郎」は「桃太郎」より果実が少し小さく、草丈がやや高いので、
プロの農家の栽培には適していないが、自家菜園用には樹勢のバランスがとりやすく、
かえって作りやすい。食味は、酸味がやや少ないが甘味が強く、自家菜園でおいしい
「甘熟トマト」が収穫できる。各段4果に掃果し、早めに摘芯すると大玉の果実が収穫できる。
さらに、排水を良くし、堆肥を十分に入れた土づくりをしておくと、より甘い「ホーム桃太郎」を
作る事ができる。

なお、この栽培法は当店の野菜苗の仕入れ先である生産者の方に聞きました
                                                    
                                              もどる